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学術誌の編集委員という仕事

  • 執筆者の写真: Masanobu Matsuura
    Masanobu Matsuura
  • 2020年5月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年5月20日

 研究者にとって、自分の研究成果を発表することは、もっとも重要な仕事です。なかでも、論文を査読付きの学会誌に掲載することは、同分野の研究者に認められたことを示すものであり、目標の学会誌に採択が決まると、家族で祝杯をあげたくなる程嬉しいものです。


 一般に、査読付きの学術誌に論文を発表するためには、その分野の複数名の専門家による匿名の審査を経て論文の価値が判断され、編集委員によって採否が決定します。つまり、執筆者・査読者・編集委員の3者の相互作用によって、論文のクオリティが担保されている訳です。


 なかでも、論文誌の編集委員は、十分に広く、かつ深い知識に基づいた適切・公平な採否判断が求められるため、専門家集団の学会のなかでも、「超」専門家集団が集まっています。編集委員の仕事は、たいてい任期がついていますが、すべて手弁当で行われています。これまで私は、もっぱら、査読をしてもらう執筆者の立場で学会に関わってきました。いわば受益者の立場から学会のリソースを使っていた訳ですね。


 ところが、最近になって、査読者や編集委員の依頼が増えてきました。今年は、新たにソウル大学校統一平和研究院(IPUS)が発行する査読付き学術誌『統一と平和』と、韓日軍事文化学会『韓日軍事文化研究』(Korean Citation Index掲載誌)の2つを受嘱しました。わたしの役割は、投稿された論文の審査委員を割り振ったり、特集号を編成する際に、構成案を示したりすることです。お偉い先生方にとり囲まれているので、果たして自分にどれだけの仕事ができるのか未知数ですが、「いつまでも若手ぶってないで、学会に貢献しろ」という天の声だと信じ(?)、励もうと思います。




 



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