タクシー運転手:約束は海を越えて
- Masanobu Matsuura
- 2019年5月2日
- 読了時間: 1分
更新日:2019年8月9日
1980年に発生した「光州事件」は、韓国の民主化を考えるうえで、重要な事件であったことに異論を挟む余地はないんだろうと思います。過去の歴史事件をめぐっては、韓国では保革で異なる解釈が併存することが間々ありますが、光州事件もそのうちのひとつになっています。おそらく、今後もイデオロギー上の対立が絡んだ歴史的な事件であり続けるはずです。
光州事件をテーマにした映画は、これまで韓国でたくさん撮られてきましたが、2017年にソン・ガンホ主演で公開された本作品は、韓国現代史を学ぶうえで多くの方に参考になると思います。もちろん、映画すから、実際の事件とかなり異なる描写があります。映画では、あまり触れられておりませんが、実際のデモ隊は軍部との間で激しい銃撃戦を展開する等、武力を使って抵抗していたことが分かっています。それでも、同時代の日本の政治状況と比較しながら鑑賞することで、韓国の民主化の苦悶について理解できるようになると思います。
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